甘味から涼を感じて。三重県伊勢市の夏の名物かき氷「赤福氷」と五十鈴茶屋の夏季限定喫茶メニューをご紹介

伊勢神宮の鳥居前町にある赤福では、夏になると人気を呼ぶのが「赤福氷」。観光客だけでなく、伊勢市民・三重県民からも支持を集める、伊勢の夏の名物かき氷です。赤福本店に隣接する五十鈴茶屋でも夏季限定の喫茶スイーツがいろいろ登場するので、そちらも一緒にご紹介します。

記事制作 / みえ旅アンバサダー 家田美央

▼ 目次

 

みえ旅アンバサダーの家田美央です。

普段はフリーランスのライター、フォトグラファーとして三重県中を飛び回っています。

今回の記事では、伊勢を代表する名物「赤福餅」でおなじみの「赤福」さんで夏場になると食べられる「赤福氷」をご紹介します。

さらに、お隣の「五十鈴茶屋」さんにある夏季限定の喫茶メニューも同時にレポート。

いずれのメニューも終了までにまだ間に合いますので、お早めに訪れてください!

地元では夏の風物にもなっている「赤福氷」

伊勢神宮内宮の鳥居前町で宝永4年(1707年)より営業している「赤福」では、伊勢の名物餅「赤福餅」を製造、販売しています。

伊勢を代表する名物として全国的にも名が知られる「赤福餅」ですが、夏場になると登場する「赤福氷」(600円)も、これ目当てに訪れる人が多いもうひとつの名物です。

地元伊勢では暑くなってくると、「今年はもう赤福氷を食べたわ」、「ええなぁ、私はまだやわ」といった会話があいさつ代わりに交わされるほど、季節の風物として知られています。

 

赤福氷の誕生は昭和36年、二見浦に海水浴のために訪れたお客へと考案したのが始まりとされており、改良を重ねて現在の形にたどり着きました。

そんな「赤福氷」ですが、実は本店では食べられません。

赤福本店の目の前にある本店別店舗で提供されているので、入り口で食券を購入して注文します。

専用のこしあんと白餅が入った香り高い抹茶氷

器にこんもりと盛り付けられたかき氷には抹茶蜜がかけられ、やさしい甘さのこしあんとやわらかい白餅が入っています。

実はこのあんと餅は、冷たい氷の中でも固くならず、味がぼやけてしまわないよう、赤福氷専用に作られているものです。

使用される抹茶蜜は、特製の蜜と抹茶の粉末を合わせてあるため風味豊か。

純氷を削って作るかき氷のくちどけの良さ、抹茶蜜の香り高い甘味、そしてとろ~り甘いこしあんと甘くてやわらかな白餅は、世代を問わず愛される夏の甘味です。

冷たいほうじ茶が付いてくるので、最後まですっきりといただけます。

赤福氷はいつからいつまで食べられる?

赤福氷は毎年GW前(4月下旬)ごろから9月下旬ごろまで提供される予定なので、今年はまだ食べてないという人も、まだ間に合いますのでぜひ訪れてみてください(本店別店舗のみ早めに終了する場合もあり)。

おすすめの時間帯は、席がすいている開店してからすぐの頃合い(電話予約不可)。

日中になると行列ができることも多いので、特に暑い日や休日には早めの来店を心掛けて。

赤福氷が食べられるのは9店舗

赤福氷は本店前店舗のほか、三重県内では内宮前支店、五十鈴川店、外宮前店、二見支店、おかげ横丁の団五郎茶屋、さらに伊勢市街ではEXPASA御在所上り線の赤福茶屋でも食べられます。

三重県外では、松坂屋名古屋店ジェイアール名古屋タカシマヤ店でも提供されているので、北勢地方の方はそちらの方のご利用もどうぞ。

食べられる店舗の一覧はこちらをクリックしてください。
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赤福本店別店舗の営業案内・アクセス

【住所】 三重県伊勢市宇治中之切町26

【電話番号】 0596-22-7000(総合案内)

【営業時間】9:00~17:00(繁忙期変更)

【定休日】  期間中無休

【公共交通機関でのアクセス】

・三交バス「内宮前」行き、「神宮会館前」バス停下車、徒歩約4分。「内宮前」バス停下車、徒歩約5分

【車でのアクセス】

・伊勢自動車道「伊勢IC」から車で約6分

【駐車場】 なし(付近に有料駐車場あり)

【URL】公式サイトはこちら

五十鈴茶屋にも夏限定喫茶メニューが登場

赤福本店と隣接する「五十鈴茶屋本店」は、季節の和菓子や、サブレやロールケーキなどの洋菓子が楽しめる甘味処として知られています。

伊勢の伝統的な商家を忠実に復元した店内には広々とした吹き抜けがあり、席と席の間も広くとられていて開放的な空間。

窓からは手入れの行き届いた庭がのぞめ、しばし時を忘れて過ごすことができるでしょう。

赤福本店よりゆったりした雰囲気なので、「赤福餅」を食べたいのならおすすめの穴場です。

そんな五十鈴茶屋本店で夏限定の甘味を見つけたのでご紹介します。

その1「水まんじゅう」

五十鈴茶屋本店の定番の喫茶メニューである「和洋菓子とお飲み物のセット」(1,000円)に、夏季限定の「水まんじゅう」が登場。

葛寒天で作った透明な皮でこしあんを包んだ「水まんじゅう」は、つるんとした口当たりも楽しい夏季限定の甘味です。

飲み物は、夏季限定の冷やし抹茶(上写真)のほか、温かい抹茶、冷やしあずき茶、煎茶、珈琲(ホット・アイスのどちらか)、オレンジジュースから1品を選べます。

水まんじゅうは持ち帰り用(3個入り600円)もあるので、涼しげなお土産にぴったりです。

6月下旬から9月上旬まで提供される予定です。

その2「黒糖氷」と「みぞれ氷」

五十鈴茶屋本店でも夏場にはかき氷が食べられます。

沖縄産黒砂糖で作った黒蜜をかけ、本わらび粉で作る本わらび餅と黒糖あんのこしあんが添えられた「黒糖氷」(800円)は、涼しげなガラス製の器に盛りつけられて提供されます。

コクのある黒糖の甘味が夏のつかれた身体を元気にしてくれます。

また、自家製蜜をかけたかき氷に、北海道産の大納言小豆、本わらび餅、黒糖あんを添えた「みぞれ氷」(800円)もおすすめです。

こちらは爽やかな白磁の器に盛りつけられ、氷の白さと相まって見た目からも涼を感じられます。

かき氷はいずれもほうじ茶付き。プラス500円でお好みの飲み物(冷やし抹茶(夏季限定)、温かい抹茶、冷やしあずき茶、煎茶、珈琲(ホット・アイスのどちらか)、オレンジジュースのいずれか1品)をセットにすることができます。

店内での飲食のみで持ち帰りはできません。

5月下旬から9月下旬ごろまで提供される予定です。

その3「くずきり」

つるつるとしたのど越しを楽しみたい人には「くずきり」(ほうじ茶付き、1,000円)はいかがでしょうか?

吉野産の本葛から作られるくずきりは、冷たく冷やした器に入って提供されます。

黒蜜が添えられているので、そうめんのようにくずきりを黒蜜につけて、つるりと召し上がってください。

くずきりはきしめんのような平たい形状で、食べてみると意外とお腹にたまります。

夏バテで食欲のない人も、これなら無理なく食べられるのではないでしょうか?

くずきりは店内飲食のみ。

4月上旬から10月下旬までと他の甘味より提供期間が長いのも嬉しいですね。

夏の甘味で暑さにつかれた身体を癒して

夏の時期にしか食べられない期間限定の甘味をご紹介してきました。

今年も35度を超える猛暑の日が多く、暑さで身も心も疲れている人も多いのではないでしょうか?

そんな身体をほっと癒してくれる冷たくて甘い食べ物で、残り少ない夏を乗り切ってくださいね。

五十鈴茶屋本店の営業案内・アクセス

【住所】 伊勢市宇治中之切町30

【電話番号】 0596-22-7000(総合案内)

【営業時間】 9:00~17:00(喫茶は9:30~16:30)

【定休日】 無休

【公共交通機関でのアクセス】

・三交バス「内宮前」行き、「神宮会館前」バス停下車、徒歩約4分。「内宮前」バス停下車、徒歩約5分

【車でのアクセス】

・伊勢自動車道「伊勢IC」から車で約6分

【駐車場】なし(付近に有料駐車場あり)

【URL】公式サイトはこちら

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家田美央

三重県伊勢志摩地方でライター・編集・フォトグラファーをしている家田美央です。
観光、グルメ、人、もの、行事など、三重県に関するさまざまな情報を、分かりやすい文章と写真で伝えることを信条としています。
昨今かき氷ブームでさまざまなかき氷がありますが、伊勢でかき氷といえば「赤福氷」ですよね。
さらに五十鈴茶屋の季節のスイーツからも目が離せません。
今年(令和5年)の夏限定スイーツの季節はもう少しあるので、この記事を参考にぜひ訪れてみてください。

今回の記事で興味のわいた方は、私の個人サイトも見てみてくださいね。
https://mioieda.wixsite.com/mysite

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